学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話を読んで

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聖徳太子を「せいとくたこ」と読んでいた、偏差値30の高校生ギャルが、一年半で現役で慶応大学に合格した。

信じられないような話が世の中にはあるのです。

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話

勉強のテクニックの話ではなく、人間力の話でした。いくら効率的な勉強方法があったとしても、本人がやる気にならなければ意味がありません。

塾の先生である著者の粘り強い指導と、母親の子育てへの信念が、受験生さやかさんのやる気に火をつけたのです。興味深い内容でした。

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ピグマリオン効果

僕はどの親御さんにも、「あなたのお子さんだって、素質はあります。埋没しているだけなんです」と常に言っています。

心理学に「ピグマリオン効果」という言葉があるのです。

これは、教師や親が「本気で」期待した場合、子どもは無意識のうちにそれに応えるという効果のことです。

僕は、これを親御さんや教師、そして部下を持つ管理職の方は知るべきだと思っています。

「調査の結果、この子は伸びる可能性が高い」という根拠の無い情報を教師がもらい、期待して子供を見ていたところ、実際に子供の成績が上がった。

という研究結果があります。これがピグマリオン効果です。周囲の接し方によって、子供は期待に応えようとするのです。

親が自分の子供に期待をするのは当然ですし、恥ずかしいことではありません。期待というと、子供を枠にはめてしまう可能性があるので「信頼」の方がしっくりくるかもしれません。

常に結果が出るとは限りません。結果だけでなく「頑張った過程」も丁寧に見てあげることも大切です。

成功すると信じ切れること

幅30センチの板の上を歩くこと自体って、多くの人にとっては、そんなに難しいことではないんですね。

では、なんで教室に鉄板をしいてその上を渡れと言ったら余裕なのに、ビルの上では無理なんでしょう。

「根拠なき自信」を持つ有効性の理由が、ようやくわかりました。失敗するわけがないと信じて疑わない人は、ほとんど成功するのです。

もし上手くいかなくても「やっぱりダメだ」と思わずに、無理やり成功にこぎつけるのです。

成功体験を経験していけば「なんとかなる」という自信につながります。本書の受験生さやかさんはお母さの継続的な愛情が自己肯定感を育み、絶対に慶応に受かるという根拠なき自信につながったのでしょう。

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DoingよりBeing

世の中って、イヤでも、Doing/Havingで評価してくるんです。

社会に出たらBeingで評価してくれる人なんていないです。

で、一人ぐらい、Beingで評価してくれている人がいてもいいなと思いませんか?そしてそれが母親だったら最高じゃないですかね?

世の中で成功するために、ほとんどの人が「何をすべきか」を考えるでしょう。しかし、小手先だけで頑張っても、現在の情報社会では、優位性は競争によりすぐにかき消されてしまいます。

成功するにはまず「どうあるべきか」を持つことが大切です。

学校や友人、メディアを通して色々な情報が入ってきます。情報を遮断することは不可能です。

ならば、情報をどのように選別していくかの基準となるもの「どうあるべきか」を、自らの行動や言説で子供に見せていくことは、親の役目です。

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本書には、さやかさんが実際に勉強した、英語、日本史、小論文の具体的な勉強方法が紹介されています。

特に小論文の書き方は、社会人にも役立つ内容でした。ブログの書き方にも役立ちます。日本史も本書の方法で勉強してみたいです。

今日のわかった

付け焼き刃的に勉強をしても、学力向上は限定的なのかもしれません。

人として「どうあるべきか」という人間力の部分も成長しないとバランスが良くないです。親としての大切な役割を学ぶことができました。

読書2014
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