インターネットで、人々はもっと豊かに自由になれる

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インターネットを利用したビジネスは、ここ数年でようやく市民権を得てきたように感じます。ちょっと前までは虚業とか言われてましたよね。

ITビジネスの原理

リアルもインターネットも、ビジネスの原理は基本的に同じです。ネットの最大の利点は「場所の価値の差」を飛び越えられることです。そういった「ITビジネスの原理・原則」が、本書で上手くまとめられています。

本書を読みながら考えた、ITビジネスへの雑感を書き留めておきます。

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ITビジネスの本質は、企業と人をマッチングする

世界中に散在しているユーザを一か所に集めて、そのユーザを金を出しても欲しいと思っている企業や人と結びつける、マッチングするのが、インターネットのビジネスなのです。

他の企業や個人でも、することは同じです。商品・サービスを欲しがっている人と、提供できる企業を結びつける仕組みをつくれば、ITビジネスになります。

パソコンの広告を出したければ、パソコン関連の情報サイトを作る。子育ての合間に短時間だけ仕事をしたい人と、細切れ時間でできる仕事をお願いしたい企業をマッチングする。本書でも紹介されている名刺のデータおこしのような、一つの仕事を細かく分解できる仕事は、ITと親和性が良いようです。

ITビジネスの本質を良く理解した上で、どんな人と企業を結びつけるのが有効かをにアンテナを貼っておくと、面白いアイデアが浮ぶかもしれません。

最適なマッチングを実現するためには、(中略)ユーザが何を求めているのかを、ユーザ自身に明確に言語化させてしまうのです。

つまり、Googleの検索窓に、知りたいと思っている情報をそのものズバリのキーワードとして入力させてしまうのです。

世界のITビジネスのトップであるGoogleのすごさの本質は、インターネット上のあらゆるコンテンツを自分の「商品」とすることが可能なところにあります。

「検索キーワード」から人々の興味をダイレクトに知れるため、マッチングが容易です。

本記事ですら、Googleの商品の一つなのです。

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日本のブログ・ソーシャル界隈について

その理由のひとつが読者の数、より正確に言うと読者になり得る人の数です。これが日本の場合は多くない。

アメリカと日本という比較では2対1ほどですが、これが英語圏対日本語圏になると、その差はもっと大きくなるでしょう。(中略)

さらに広告料の問題があります。ひとつの広告あたりの売り上げというのが、日本はアメリカの3分の1ほどしかありません。

最近は「プロブロガー」を名乗るブロガーが、日本でも出てきました。しかし、人数はさほど増えていない感があります。

その理由は、本書にもあるように、日本国内の読者マーケットが狭く、広告単価も安いため、何十万-何百万という、大量のページビュー数がないと、ブログ一つで一家庭を養うことは難しいのです。

最近は、大手出版社がネット上での情報発信ビジネスに参入するようになり、個人のブロガーにとってはさらに厳しい環境になっていくでしょう。

単体で十分な広告収益を得られるブログ。もしくは、他の仕事で生活しつつ、多くのページビューと反応をモチベーションに続けられるブログしか、長期間を生き残っていくことは難しいと思います。

よって多くの人が、ブログからソーシャルメディアに移行していくでしょう。ソーシャルメディアならちょっとした情報発信もできますし、自分で一から記事を書くよりも、面白い記事をリツイートし続ければ、「面白い情報を発信する人」という自分のブランドにも繋がります。自己承認欲求を満たすには十分です。

大手メディアと一部の個人ブロガーによる情報発信を、ソーシャルメディアを利用した多くの個人がリツイートで消費するような構図は、収穫逓増の法則(強いところがますます強くなっていく)の中で、さらに今後進むと思います。

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インターネットは人々を幸せにする

人はリアルの細やかな余白や過剰さに気づき、またそれをお互いにやりとりすることで成長するのです。

なにより、楽しくありませんか?そういうリアルの中での一期一会の出逢い、機微に気づき、それを共鳴しあう生活。

ITやインターネットはもともと、自己実現のためであり、みんなが幸せになるためのものだった、と私は思うのです。

インターネットは基本的に「人々を幸せにするもの」だという本書の意見に賛成します。炎上をはじめ、ネット上の膿みのようなものが色々目につくことは多い。それでも、人々はいずれネットをもっと上手く使いこなせるようになるはずです。

高級車を乗り回し、贅沢な暮らしをして、その様子をFacebookに流すことが、人の幸せではありません。

ふと見上げた空にかかっていた虹をの美しさについて、虹が見えた人たちと感想を分かち合ったり。

美味しいガトーショコラをただ食べるのではなく、パテシエの商品に対するこだわりや開発の苦労などの商品にまつわる話(コンテキスト)も一緒に楽しんだり……。

子育て主婦がネットを利用して、空き時間を利用して仕事をしたり、困っている人をネットを利用してみんなでちょっとずつ助けられるような仕組みは、今後もっと普及していくでしょう。

日々の生活の中から、幸せを感じ取れる。人のために尽くし、感謝される。そして、信頼される。ネットを利用すれば人々はもっと豊かで自由になれるはずです。

今日のわかった

これからネットは成熟期に入っていくでしょう。

良いも悪いも含めて、過去の経験や信用がベースとなるでしょう。

自分の得意な事で、多くの人の手助けができるようになるでしょう。

読書2014
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