全国各所にオルゴール博物館は存在する。
しかし、ここ「萌木の村」の展示品は半端ではない。
当博物館の象徴的な存在でもある、1900年のパリ万博で使われた大型のオルゴールをはじめ、全て値段のつかないものばかり。
オルゴールといっても、手回しでチロチロ演奏する小さなものを想像してはいけない。
フルオーケストラのものや、弾いた人の演奏をパンチ紙に完全に記録し、それを再生する自動ピアノ、バイオリンを弾くオルゴールもある。
全てがスピーカー要らずの大音量だ。
特に衝撃的だったのが、上記の自動ピアノで演奏した、ラフマニノフの弾いた「星条旗よ永遠なれ 」
彼はロシア人だ。冷戦時代に自由を求めてアメリカに亡命した。そして亡命先でアメリカの国家国歌を弾いたのだ。
我々の良く知っているオルゴールは、円筒の表面に突起をつけたものだ。
ここにあるオルゴールは、円盤式のもの、ロール紙式のものが主流。
これらは、まさに現代でいうCDやデジタルテープそのものだと思った。やっている事は全く変わらない。
確かにCDのほうが便利だ。しかし、オルゴールは実際の楽器をその場で演奏してくれる。
CDやテープはその形をこの後も変えていくだろう。
しかし、その基本原理は、必ずオルゴールの仕組みに帰着するはずだ。
これぞ、時代が変わってもぶれないもの。
萌木の村の目指すものの一端を見る事ができた。
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コメント
<オルゴール博物館 ホールオブホールズ>HP中の説明文章
「彼はロシア人だ。冷戦時代に自由を求めてアメリカに亡命した。そして亡命先でアメリカの国家を弾いたのだ。」の国家は、国歌の間違いでは ないでしょうか?せっかくの説明文なので・・・・。
95歳の母が、同級生3人と是非行きたい と言うものですので、HPを見させていただきました。
10月初旬には、なんとかお邪魔させていただきたいと思っております。 以上