キャリアや学歴などを比較して「自分はできないヤツだ」と、自分に自信を持てない人は多いと思います。しかし、人間はすべてのことを高水準でこなすことは無理です。
人は各々、得手不得手があります。不得意な分野で頑張れと言われても、自信を持てるわけがありあません。自分の得意なフィールドを見つけて、効果的に自分をアピールしていくことで、必ず自信はついてきます。
もちろん、身につけることで大きな自信につながる、すべてのフィールドに共通したスキルもあります。本書の中で特に共感したポイントをかいつまんでご紹介します。
何か一つ特化した得意を見つける
今、社会で成功している人の多くは、ある才能に特化している人たちです。
via: P42
仕事を一番効率的に進めるには「好きなことを他人のために頑張る」ことが一番有効です。
最近はIT技術が発達して、便利なツールを利用したり、遠く離れた人と分業をすることが可能になりました。すべてを一人で高水準で行おうとしなくても、方法はいくらでもあるのです。
自分の得意な仕事に集中して、得意でない部分はそれが得意な人に任せることで、お互いのポテンシャルを効率よく発揮して、自分の才能をさらに磨くことができます。
ファッションは大切
「人は他人の話をあまり聞いていない」という話をしました。
一方で、人は他人のことを徹底的に値踏みする生き物でもあります。
良い評価を得たいなら、見た目を変えること、身につけているものを変えることが効果的です。
via: P62
ファッション業界が存在するのも、太古の時代から人は服装で自分を表現しようとしてきたからでしょう。それだけ人にとって見た目は重要です。ちょっとした服装の乱れは評価を下げます。「人は見た目が9割」は誰でもピンと来るはずです。
服装に不安を感じると、本来の仕事に集中できません。ファッションにはある程度のお金を時間をかけましょう。
すべてをブランド品で固めろとは言いませんが、靴や時計、かばんなどの目につきやすいアイテムは、研究する価値はあると思います。
徹底的にまねる
「本物の自信」をつくるとは、今までの自分を超えることを意味しています。それは、とても難しいことです。何をどうすればよいのかわからない。でも「あこがれの人」をお手本にして、それをマネていくだけでいいなら、結構楽だと思いませんか。
via: P171
学ぶとは「真似ぶ」から来ていると言われます。新しいことを学ぶために、先輩の行動をまねることは有効な手段です。
行動してみることで新たに見えてくる景色があります。まずは真似てでも良いので始めてみることです。自分に合うものを取捨選択して、自分のオリジナルを積み上げていけばよいのです。
大きな声でゆっくり話す
小さな声だと、たとえ話の内容がどんなにすばらしいものであっても、注目されにくくなってしまうものです。
via: P89
緊張すると、声が震えて小さくなって、早口になってしまいます。小声や早口のそもそもの原因は緊張です。ある程度の緊張は必要ですが、体が縮こまってしまうような過度の緊張は避けなければなりません。
緊張をゆるめる方法は、各人で色々試して探してもらうしかないです。深呼吸をしたり、ポジティブに考えたり。そもそも、聴衆はそんなに真面目に話を聞いていません。
私は緊張したら「笑顔」を作ることを意識しています。楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔だから楽しくなるという話を聞いたことがあるからです。
仕事とは自己紹介
自己紹介のスキルアップさせるのはとても簡単。まず3分間の自己紹介台本をつくってください。そして、その台本を丸暗記する。自己紹介を求められたときには、暗記した内容をそのままスピーチすればいいのです。
via: P182
どんな仕事でも、行き着く先は「自己紹介」です。仕事を通じて、周囲に自分をアピールしているのです。
最初に自分のことを理解してもらえると、会話はスムーズに進みます。同じ趣味などの共通点があると、さらに関係は深まります。
短時間で自分を紹介できる台本を作っておくと、チャンスを逃さず自分を表現できるでしょう。
机の上を片付ける
机の上を片付けると、頭も心もスッキリ整理されて、仕事の優先順位も見えてきます。机を片付けるだけで仕事がスピードアップし、自信もつくのです。
via: P126
机や部屋が散らかっていると、「片付けしないとな」という思いを、毎日引きずることになります。それだけで創造のパワーを日々浪費してしまいます。
一度片付けてしまえば、あとは一週間に10分くらい、掃除や整理整頓の時間を作れば、綺麗な状況を維持できます。たった10分の時間コストをかけることで、後で書類を紛失して探す時間とリカバリーする労力を取り返すことができます。
禁煙やジョギングの習慣も、自信につながります。自分を自分で変えた。そして維持できているという感覚が、自信をつくるのです。
賛成の反対は無関心
もちろん、「有名だから」「稼いでいるから」、その人が偉いわけではありません。ただ現実として、「批判する側」より「批判される側」のほうが、能力が高いし、多くの人から喜ばれているのも事実です。
via: P200
周囲から批判されるようになると、急に自信がなくなってしまうことがあると思います。自分の発言や行動が、周囲に影響を及ぼしているから、批判がくるのです。批判が来るのは、自分の影響力が一つ上のレイヤーに上がったことを示しているのです。
アンチファンもファンのうちと言われるように、一番悲しいのが、何をしても相手にされないことです。人々は自分に影響しないことを相手にするほど暇ではないのです。
他人が自分の成長のために、わざわざ貴重な時間をかけて意見してくれているのです。的確な指摘は素直に認めて、自分の成長につなげれば良いのです。もちろん、すべての批判に対応する必要はありません。スルーする考え方も身につけましょう。
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本書は著者の松尾さんより頂きました。ありがとうございました。
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