数は力だとばかりに、ソーシャルメディアで無差別にフォロー・リフォローしたり、友達申請することは、異業種交流会でひたすら名刺交換をする行為とあまり変わりません。
人脈作りの基本は「人からの紹介」です。見境無く名刺交換に突撃せず、まずは知り合いを探して、知人を紹介してもらいましょう。
ソーシャルメディアも同じです。ソーシャルメディア上で影響力を上げたいと思ったら、ソーシャルメディア上で人から紹介されるようになることが第一です。
なにはともあれブログから
ソーシャルメディア単体で活動を始めても、効率が悪いです。なぜなら、ソーシャルメディアの多くは「フロー」情報を取り扱うもので、発言をしても、あっという間にタイムラインから消えてしまうからです。また、文字数や画像など、表現の制限があるため、情報発信しても伝えきれないのです。
有名人など、もともと社会的な存在感を持っている方なら、ソーシャルメディアだけでも良いかもしれませんが、一般の人々は、自分の活動を蓄積していくためのブログを始めましょう。ブログはカテゴリを整理すれば、過去記事も読んでくれる可能性がありますし、検索エンジンからのアクセスも見込めます。
読者が喜ぶ記事を書く
徹底的なサービス精神で、読み手を意識して書くことが大切です。「自分が書きたいこと」を「人が読みたいこと」に変換して記事にするのです。文章とは他人が読むためのものです。
いやそんなことはない!と思う方がいるかもしれません。日記はどうなんだ!と。もちろん日記は自分だけが読むものです。過去の日記を読んで、文章の稚拙さに落ちこんでも、そっと日記を閉じて押入れの奥にでも押し込んでしまえばよいです。ところが、ブログは世の中に公開されているわけです。その落ち込みようは日記の比ではありません。未来の自分は最も手ごわい読者なのです。
ファンを100人つくる
ブログをいくら毎日更新しても、読者が存在しなければ、口コミで拡散するなど不可能です。最初はどんな手を使ってでも良いので、ファンを100人集めることに専念します。それも、短時間で一気に増やす方法を考えましょう。一年かけて100人集めても、人々は移り気が激しいため、実質はもっと少ない数になっています。※この100人という数字は、ホームページを作るネタ帳さんから知りました。感覚的に合っていると思います。
有名ブログへの寄稿やネタ提供して、自ブログへ誘導することも有効です。Naverまとめやナナピに投稿して、自ブログへ誘導しても良いでしょう。あまりお勧めはしませんが、ちょっと過激な記事を書いてみるのも手です。
このファン100人を通して、各々の知人に紹介してもらえるようになると、勢いがついてきます。自然減少していくファンの数より、口コミで増えていくファンの数が多くなれば、ファンは確実に増えていきます。
フォローしたいからフォローする
読者はブックマークやRSSリーダー経由だけでブログを読みにきてくれるわけではありません。ツイッターやフェイスブックを通じて購読したい人も居ます。そこで、ブログ記事の最後にツイッターやフェイスブックのソーシャルボタンを設置することで、登録してくれやすくなります。
つまり、ソーシャルメディア経由のつながりというのは、無理強いしてお願いする類のものではなくて、必要な人が勝手に登録してくれるものです。登録してもらうためには、ソーシャルメディアでつながりたいと思わせる必要性を、生み出さなければなりません。当ブログの場合は、毎日のブログ更新でした。プログラムが出来る方は、ウェブサービスやアプリを運営してもよいでしょう。
ソーシャルメディアを活用したからといって、ファンが増えるわけではありません。ソーシャルメディアはいわば増幅器であって、一定の数に増えたファンを、さらに増やしていくことは得意でも、ゼロに何をかけてもゼロなのと同じで、初期段階でいくら頑張っても効果はほとんどありません。
しかし、ある一定数のフォロアーがつくと、ブログ更新やつぶやきが拡散するようになります。人から人へ紹介されるようになるのです。第三者から紹介されると信用度がグッと増すため、さらにフォローされるようになります。
弱点を補完し合う
ソーシャルメディアは情報を拡散することは得意ですが、コンテンツを生み出すことは不得意です。それに対して、ブログはコンテンツを生み出すことは得意ですが、自ら情報を拡散する手段を持っていません。トラックバックやコメント機能はスパム化してしまいました。
ソーシャルメディアとブログを組み合わせて、お互いの弱点を補完し合うことで、影響力を高めていけるのです。